日々徒然

創作家具 安藤和夫

鋸(のこぎり)目立て:中屋文次郎氏!

小田原は城下町だったこともあり、市内には諸職が住んでいたようで、大工町などという町名が往時を忍ばせます。
今でも何軒か、昔ながらの仕事師さんが残っています。
中でも私の仕事にとって無くてはならないのが鋸の目立て師さん。
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中屋文次郎師、眼光鋭く、背筋がピンと通った氏は80歳を過ぎておられるとか?
聞けば長年弓をやっておられるそうで、小田原市の弓道連盟の重鎮でいらしたのです。


 替刃式の鋸を使うことが当たり前になってしまった現在、需要も以前に比べれば激減なのだそうですが、それでもやはり師の目立てで無いと!という職人さんは多いようで、目立てを待つ鋸がたくさん立てかけられていました。
 いまだ現役なのです。
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 手に持つのは目立てをする鋸を挟むもの。
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 立派な良い手をしていらっしゃいます!・・・ピントが甘いのが残念!

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 この道具、もちろん自作のけやき製。

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 全体がしっかりと挟み込まれないと仕事にならないのだそうです。
 
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 目立てを終わった胴突きのこを挟んで見せてくれました。

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 それを右に見える棒に立てかけ、目立てが始まるのです。

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 鑢(やすり)の数々。

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 鋸の表面を整える道具、これも自作。

 今回私がお願いしたものは「胴突きのこ」だったのですが、長さの真ん中あたりでヒビが入ってしまい、目立ては無理だと一度は断られたのですが、では、半分の長さだけ生かせませんか?と無理にお願いしたところ、やってみようと言っていただいたのでした。
 根元の方だけが生き残った訳です、先の方の鋸さん、ご苦労様でした。

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 これが出来上がったミニ胴突きのこです。
 半分の長さになりましたがとても使いよさそうです。

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 小さな細工物など、特殊な用途に使う鋸なので、目が非常に細かいのがお分かりでしょうか?

 これを師は肉眼で見ながら目立てをするのです!驚異!

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 師が引退したら私はどうしたら良いのだろうか?

 末永く現役でおられることをお祈りいたします。

中屋文次郎鋸店
小田原市中町一丁目15番8号
0465-22-0865

「鋸店」という店名に気付かれましたか?
実はこの方、目立て屋さんだけではないのです。
もちろん目立てもするのですが、なんと鋸を造れるのです。
鍛冶屋さんなのです。

今でも奥にふいごのある作業場があり、鋸を打っているのです。
植木の剪定用の鋸などもありましたので、欲しい方は尋ねてみてください。
特注も出来るそうですよ!

コメント

神奈川県高座郡

目立て おねがいしたいのですが、持込可能ですか?

是非連絡してみてください。

ご高齢ですが腕は確かです。

目立てお願いしたいのですが、
こちらの鋸店、まだ営業していますか?

記事の中に連絡先も記しています。
ご自分でお確かめ下さい。

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