日々徒然

創作家具 安藤和夫

【マリアと、タオは、何処?】第19回

 そして今、私達はマドリッド、夜を眺めながら、ジャグジーに浸かる。
 此処はホテルの最上階。
 街の匂いと喧噪が早く降りておいでと、誘う。
 街へ出よう!
 街にはハム屋が沢山ある。
 ところ狭しとぶらさがる豚の脚まるごとの生ハム。
 お腹が空いたタオは釘付けになる。
 私は、ウィンドウにあるセールの豚の脚を持ち帰れないものかと思案中。
 店に入る。後10日、持ち歩いて、大丈夫なのか?聞いてみた。
 スタッフ総出で検討してくれた。味見をしたら、最後、イベリコ、絶対、イベリコ!!と、タオは譲りません!ゼロがひとつ、確実に多い。
 22ユーロのつもりが、122ユーロになってしまったけど、薄くスライスしながら食べるイベリコべローナはなかなか、美味しい。
 美味しいパンと、辛いワインと共に私達を待っていてくれた人達と分かち合うのが、楽しみ!
 イミグレーションで、取り上げられない事を祈る。
 包丁を磨がなくちゃ!

 どこの町でも、私達は、通りに置かれたテーブルで食事をしていた。
 街の様子がよくわかる。
 観光要所を見逃さないことに、興味は無いが、タオも私もカフェにいる時間は、本当に長い。

 スペイン最後の夜。町は突然私に語り掛ける。
 どうだった、スペイン、これで最後の夜だよね・・・もしかして期待外れだった?旅の地よ、私は旅人。
 帰る場所があるから旅が出来る。

 家に戻って、日常に戻ってから不意に去来する想いがある。
 ずっと、家に帰りたいと思いながら旅が出来て良かった。
 私の人生もそう捨てたもんじゃ無いって事さ、旅はその過程ではただ、必死、全てが初めての事との、出合い。子どもを連れての旅は求められる要素も少なくない。安全。清潔。健康。
 時々、思う。一から千まで言うことを聞かないタオを無事、連れ帰れたら、私はなかなか有能なツアーコンダクターかもしれないと思う。

 自画自賛よく人から言われた。
 なんか、日本人と違うね、面白かったのは、タンジェのエルミンザホテルで、チェックインする時、書かされたカードを見ながら、あなたは日本人なの?どうして、海から来たの?日本人はみんな、カサブランカから来る。
 そーかな?と思ったけど、いつも思う。旅の途中、日本人に会うことがほとんどない。あー日本語が話したーい!

 それから、もしあなたが、SINGLEMOTHERで子どもがまだ小さかったら、是非、非日常を体験する旅をすすめたい。
 帰って来てからの日々を助けてくれるし、持ちきれない思い出と話題で、時々、少し寂しいこともある二人の食卓が豊かになるから。

 あっという間の日々。残すところ10日足らず。スペイン、お世話になりました。

 PS.トレドはとりわけ、美しかった。ゆったりと流れるタホ川に三方を囲まれて浮かび上がる古都。
 帰ったら写真を見て頂きたい。
 写真を撮るため私達は、バスで、真剣に窓側の席を取り合いケンカになった!

ご参考: 【マリアと、タオは、何処?】 連載開始 第一回。

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