日々徒然

創作家具 安藤和夫

新作御厨子、その弐。2008ROKUSYO?

 個展のご案内状に使用した御厨子のほかに、二つの小さな御厨子を造りました。
08zusi-itame_4124q.jpg
 扉の木目模様が左右対称になっているのがお判りになりますでしょうか?

 これは厚い板を縦に挽き割って開くと現れる模様です。
 隣りあわせだった木目が左右に展開したので対称になるのです。

 英語では「ブックマッチング」と言いますが、日本では「拝み取り」と名付けた木取り方法です。
 両方の手のひらを拝むように併せて、左右に開く!そのかたちが「拝み取り」です。
 この作品では、今まさに祈っている手の形の木目を探しだして表現してみました。そう見えますか?

 木の中に宿る命を拝みながら切り取ってくる、まさに日本人ならではの感性を持った木との対峙のあり方だと感じます。

 僕の造る御厨子は各所にこのような方法を踏襲しています。

 それは、人間がその木の体を使わせてもらい器物に置き換えても、木が山で生きていたときのカタチを今一度再現したいからなのです。

 木の“いのち”を再現したい!・・・時を超えて!・・・永遠に!・・・それが僕にとっての“御厨子”なのです。

08zusi-masame_4119q.jpg
 トップの作品とほぼ同形ですが、扉の木の使い方、台座のかたち、金物の仕上げ、内陣の箔の使い方などが全て違います。

08zusinaibu_4156.jpg
 内陣はこんなかんじです。

08zusikanamono_4146qaa.jpg
 トップ写真の御厨子の金物の詳細。

 銅の三種類の色を表現してもらいました。
 銅の磨いた色、黒めた色、そして経年変化で錆びた緑青の色です。
 ここに時間を閉じ込めてみました。

08zusikanamono2_4137aa.jpg
 二番目の御厨子の金物詳細。同じコンセプトですが、全体の雰囲気に合わせて、表現を微妙に変化させています。



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