日々徒然

創作家具 安藤和夫

京町屋のお掃除!

ビルに囲まれた広大な杉本家の一画。
IMG_1527.jpg

京都に残る優れた町屋建築の一件として知られる杉本家では、
祇園祭を控えた6月に、大掃除をします。
これはただのお掃除ではありません。
祇園祭りに出る山や矛が飾られる家というのは決まっていて、
この杉本家では伯牙山が飾られます。
その神様をお迎えするためにするお清めの儀式が、このお掃除なのです。

これは大変名誉あるお仕事ですので、
【清塾】の刺繍の入った揃いの作務衣を纏ってのお掃除は、
作業というよりご奉仕に近いものでもあります。
僕は昨年に引き続いての参加でした。

このお掃除は、もう一つ大変重要な要素を含んでいます。
たとえば建具などは、はずせるところは全部はずしますので、
普段、外側からでは判らない、意匠や構造の工夫なども、
見ることが出来るのです。

これは非常に貴重な経験でした。
生活の中で研ぎ澄まされていった“用”と“美”の、
生きた見本として家を丸ごと学ぶことが出来るのです。

又、ここにお住まいになっている杉本家の皆さんの、
この家への深い愛情と、京文化への深いまなざし、
それを守ることへの並々ならぬお覚悟が、
この家を単なる博物館ではない領域に高めていると感じました。
伝統の京料理を再現提案することと、
お部屋の家具調度書画などを調える事を
お嬢様方が楽しんで役割分担しておられるご様子でした。

このお身拭いが終わると京都では冬建具を仕舞い、
簾戸などの夏建具に建て替えます。
そして祇園祭りの為のしつらえの準備に入るのです。

今でも京の町屋では、
祭りを中心に生活のリズムが刻まれているようでした。

ここに出会えたご縁もまた、前回ブログに書きました、
安井清先生によって作っていただいたものです。
【数奇屋】を知ることの第一歩として、
この【京町屋のお掃除】を組んでくださったのでした。

注:杉本家は非公開です。
IMG_1509.jpg
千本格子の裏側。
IMG_1524.jpg
電気のガイシも染付け!

コメント

同じ掃除でも…

普通一般に『よそのお宅の掃除を手伝う』というのとは、全く次元の異なるお話なのですね。
格の高い緻密なお仕事は、こういうことからも生み出されているのだなぁ…と感心してしまいました。
自分もやっぱり何でも経験してみよう!

洗練の裏にあるもの!

を垣間見た思いです。

願っても無い機会に恵まれました。
ご縁を繋いでくださったすべての方々に感謝です。

こんなことも勉強ですね~

建具の解体清掃までやるとは知りませんでした。
体験というのは、かけがえのない勉強ですよね~

その場に身をおいて!

その季節、その時間、でしか知り得ないことがあります。

訪問する側の心構え次第では開いてくださる場もあるのですね。
なんにしても関係性が大切です。
出会いに感謝です。

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