日々徒然

創作家具 安藤和夫

「子供の机」2017・・・修理編!

「子供の机」という企画のことを書きましたが、数年前、この企画で机をお納めしたお宅の引き出しが固い(しぶい?)というので道具持参で対処に行きました。
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 木はその土地の湿度を吸って伸びたり縮んだりしています。そのバランスが落ち着いた今「いつも固い」ということは削らねばなりません。そこの地域の「風土環境固有の木の伸び」がある程度分かったので、私が削ればものの数分で片付く仕事だったのですが、それでは面白くないので、一計を案じ、少し仕込みを入れてみました。
 「机の持ち主の少年K君本人にこの作業を担ってもらおう」という魂胆です。つまり「自分の机の引き出しを自分で修理する」のです。
 まず、鉋(かんな)の構造を教え、使い方を伝授し、木片で少し練習をしてもらい、そしてついに本番に取り掛かりました。
 はじめに、固くなっているのは引き出しのどの部分か?を推理する。引き出しの部材の上下左右に全身の感覚を研ぎ澄まして「あたっているところ」を特定してゆく。
 ここに、この家「てんだい」の主であるかっちゃんサンが凄い冶具を持ち出してきました。機械屋さんの使う「隙間ゲージ」です。多少錆びついてはいるが、それをそっと差し込むことで、抵抗の度合いにより肉眼では分からないレベルの精度で隙間を測ることが出来る優れものです。
 実ははこの時点で本人H君を超えて周りの大人が夢中になっているのが可笑しい!
  そして「ここだ、ここがあたっている」という部位が特定されたことで、その部分だけを鉋で削る。・・これがまた難しい。当たり前か?
 削ってから引き出しを入れてみてアタリを見る。・・・?・・これを繰り返す。・・・少し引き出しが軽くなる・・・ここであっているようです。・・・それを繰り返すこと数回、(数十回か?)・・・全身全霊を込めて集中する・・・ついに引き出しはするするっと入るようになりました。 H君は自分の力だけで引き出しを直したのです。
 事前の仕込みがあったとはいえ、実作業は自分だけでこの仕事を成しえたのです。・・・どうでしたか?H君。・・・なかなかスジが良かったぜ!・・・

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