日々徒然

創作家具 安藤和夫

三渓園の石灯籠!

横浜本牧「三渓園」には、寺社仏閣などの素晴らしい建物が、日本各地から移設されていることは良く知られているが、石造物もまた、素晴らしい優品がたくさんある。
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これはその中の一つ「石灯篭」
山野を模して再現された擬似自然の風景の中に配された人工物の存在により、その空間は意味を持ち、一気に質量を増す。
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うがたれた穴。

手前は方形、向こう側は丸。

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中層が欠落しているのか?

二重の屋根が、ありえない造形物としてそこに在る。

屋根のそり具合が武士の荒々しさを思わせる野太い石灯籠。

光をともす装置としての灯篭の域を超えてそれはそこに存在する。

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こちらは宝珠が無い。

石灯籠の完成形からは遠くなっているが、かえってこれが祖形かと思わせるだけの骨格がそこにはある!

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この蹲?・・・よい!・・・実に好ましい!

三渓園、園内に配されたさりげない構築物、そしてそれを組み合わせ、配置していった原三渓と工人たち。

自然を・・・見取り、己のものとし、表現していった。

ここで注目すべきは、その中心であった稀代の目利きで大スポンサーであった原三渓のことではない。

その彼の手足になって、あるいは意見を進言したかもしれない名も無き工人たちのこと。

大工・石工・庭師・・・様々な職方がいなければとうていあれだけの大工事をなすことは出来ない。

発注者・・・つまり、クライアントの意を汲み、実制作をする(出来る)とは、どういうことか。

「ここで月が見えたら楽しいな~!」・・・とクライアントが言った時、そこに「月見台」を作る、月光を反射させる白砂を敷き詰める・・・などなど、細部にわたってすべてクライアントが指示できるわけがない。

風雅を解し、具体化できる術を持つ集団がそこには確かに存在する。

クライアントと共に「月を愛で」「風と遊ぶ」感性が無ければとても出来うる仕事ではないのだと思う。

そして、出来上がったときの喜びもまた、想像できる気がするのです。

佳きクライアントに恵まれた工人に幸あれ!

ーーーご案内ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【日本の夏じたく 展 】に私も参加いたします。鶴翔閣にてお待ち申し上げます。

会期:2015年 5月21日(木)~ 24日(日)
時間:21日 13:00~16:30
    22・23・24日 10:00~16:30
会場:横浜本牧 三渓園 鶴翔閣他。

日本の夏じたく展 FBページ(リンク)







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