日々徒然

創作家具 安藤和夫

神様に会ってきました!

来宮神社の大楠です。
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その圧倒的な存在感に思わず手を合わせてしまいます。(クリックで大きくなります)


木の周りをぐるっと巡礼路が整備されています。
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トップの写真を後ろ側から見たところです。

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境内には多くの楠が点在しています。
これはその中の1本。

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これもまた楠、見上げた空に大きく樹冠を形成しています。

樹木は空に持つ枝と同じくらいの根を地中に持つとも言われています。

地下は見えませんが、きっと大きく神秘な世界が広がっているのでしょうね。

そして、そこには多くの生き物たちとの共生があるのでしょうね。

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由縁!

「くすのき」は漢字ですと「楠」あるいは「樟」と書きます。

日本に古来から自生する木で、各地の神社などに御神木として祀られ、地域の信仰を集めています。
太平洋側の沿岸部に多く、特に九州や四国には多く自生しています。

日本書紀には樹木の用途を記した文章があります。

檜(ひのき)は「宮を造るべし」つまりお社を造れ!とあり、楠は「浮く宝とすべし!」とあります。
「浮く宝」?・・・とは、つまり「舟」なのです。

仏像は檜製が多いのですが、楠は大径木が多く、彫り易いことは今でも彫刻家が多用していることからも知れるのに、何故仏像にしなかったかというと、船用材としての用途の方が優先順位が高かったからのようです。

太古、日本にも大航海時代があったとき、その船の用材こそ、この楠だったようです。

太く大きな木を伐採するとき、どうするかと言うと?
チエーンソーの無かった昔、その木の根元を石斧などで可能な限り彫り進み、そこに火を付けて燃やします。
炭化したらまた彫る。その繰り返しで大径木を倒します。

古代、倒すために燃やされ、炭化した跡が残っている巨木があります。

その後、横たわった木の上部を彫り込んでいって、巨大な丸木舟(刳り船)を造ったのでしょう。

先にも書きましたが、楠は彫りやすく、比重も軽く、粘りがあり、木に含む成分のおかげで水をはじく性質が有り、船用材にはうってつけなのです。

(昔私がカヤックに凝っていた頃、木製カヤックを楠で作ろうとしていたことがありました。頓挫しましたが!)

近い樹種に「たぶのき」がありますが、俗称「いぬくす」と言います。

これも良い木ですが、楠よりはもう少し硬く重いので船には適さないようです。

この木も同じように太平洋沿岸に自生し、陸中海岸にある自生地には国民宿舎「たぶのき荘」があります。北限なのかもしれません。

黒潮の流れと楠の生えているエリアとは一致します。

潮の流れに乗って様々なものが流れてゆきました。木の種子もそうやって伝播していったのでしょう。

それは太平洋の西部沿岸のアジア各地をつなぐ海の路です。大航海時代の必然を強く感じます。

古代、人は舟を作り、島々の沖合に流れる大きな海流に乗り、未知なる世界に漕ぎ出して行ったのでしょう。

モノやひと、作物の種子、文化を乗せて!

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片浦あたりから見た太平洋。右に城ヶ崎、真ん中の島は伊豆大島。
黒潮はあの彼方から流れてきました。

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石橋あたりから見た丹沢山塊。左中程の三角山が大山。

古来より、山野の幸をつかさどる水の神・山の神としてだけでなく、海上からは羅針盤をつとめる海洋の守り神、さらには、大漁の神として信仰をあつめています。

海から見た目印でもあったのですね。


※今回書ききれなかった「用材としてのくすのき」の話を次回したいと思います。

昨日、FBで友人の平井丈夫さんが「キノミヤ信仰」という概念を教えてくださいました。
今、それも調べているところですが、このテーマ、面白いですね。

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