日々徒然

創作家具 安藤和夫

「秋岡芳夫展」最終日に駆け込む!

「ショーロクラブ」の秋岡欧氏とばったり出会ったのは秋岡芳夫展会場!・・・そうなのです欧(おう)さんは秋岡先生のご子息なのです!
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無理を言って写真を撮らせていただきました。

「秋岡芳夫展」最終日に行ってまいりました。
目黒区立美術館に着き、チケットを買おうとしていた私の目に入ったのは誰あろう秋岡欧さん、息子さんです。

先日FB上にて秋岡欧さんのお名前を発見し、お友達になっていただいたばかりでした。

でも、欧さんと初めて出会ったのはもうかなり昔。

私の古くからの友人でブラジル人音楽家ジョゼ・ピニェイロが日本でのライブでいつも組むのが日本人ラテン音楽の第一人者「ショーロクラブ」そのメンバーのお一人が秋岡欧さんでした。

そんな出会いでしたが、ある時、何のタイミングが忘れましたが欧さんが“あの”秋岡芳夫先生のご子息だと知り、いたく感激したことを覚えています。

多分二十年以上前になると思いますが、当時我々物造りにとって大きな存在として秋岡芳夫先生が居られました。

それはただ単に優れたデザイナーとしての活動に留まらず、製作の現場と消費の現場を一直線で繋ぐ事であったりもしました。

ロクロ技術の残っていた大野村に於ける給食食器の製作など、多くの実践として記録されています。

秋岡先生の業績は語りつくせぬほどあるのですが、この時代において、健康な回路、つまり、造り手と使い手とを「見える関係性」として再構築したことを記しておきましょう。

資本主義経済社会において、収奪の手先となるデザイナーという職業をもう一度市民の側から読み返しをした人でもあると私は解釈しています。

十三回忌を済ませた今、日本はようやく「秋岡芳夫展」として氏の全貌を見ることが出来たことは素晴らしい経験でした。企画された皆様に感謝申し上げます。

ということで、最終日に駆けつけた私は、帰り際、秋岡欧氏に礼を言いつつ「この目黒区立美術館に降旗さんというキュレーターがいると思うのだけれどご存知ですか?」と尋ねると「今展の企画者です!」・・・・え~!!”!

そうだったんですか。・・・深く納得。

そして欧さんはわざわざ降旗さんを探しに行き、私にご紹介くださいました。
私「実は昔お会いしています、青の展覧会のときに」・・・降旗さん「1992年ですね!」・・・お~!

『色の博物誌・青──永遠なる魅力』・・・この展覧会をキュレーションしたのが降旗千賀子さんでした。

「青」というキーワードで括ったこの展覧会。
現代美術作家イブ・クラインの青い人体もあれば、藍染め、染付け、青磁などの工芸も同じ会場に並ぶという画期的な企画。

キュレーターという名前もまだ確立していないこの時期のこの展覧会はかなりの衝撃で業界にショックを与えたのでした。

アート作品そのものを鑑賞するという旧来の「見方」から、「切り取り方」そのものが主役になったという点で、日本では最初期の実践だったと記憶しています。
この「色による企画」はその後目黒区立美術館の看板企画として続きます。(文末に記載!)

この展覧会に感動した私は知人の木原ゆり子さんとその話をしておりましたら、木原さんは「キュレーターが知人である」と言うことで、急遽、目黒区立美術館を再訪したのでした。
そして、降旗さんにご紹介いただき、氏自らのご案内をいただいたのでした。

あれからもう19年ですか。

降旗さんと木原さんのご縁のきっかけは写真家の故原田正路先生であったこともお話の中で判り、またまた驚いたのでした。原田先生もまた、私の人生にとってかけがえの無い師であるのです。


この日、秋岡欧氏、降旗千賀子氏、まったく違う存在が繋がった稀有な一日となったのでした。

改めて秋岡芳夫先生のご冥福をお祈りいたします。

そして一言、私は「秋岡芳夫展」の巡回展を強く望みます。

今こそ秋岡芳夫先生の思想が若き物造りに重要なメッセージを与えてくれると信じます。

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ーーー以下、ご参考までーーーーーーーーーーーーーーーー

 コダック株式会社(社長:堀 義和)は、自社のコーポレートカラーとして、世界的に親しまれ、認知を得ている黄色をモチーフにした企画展となる目黒区美術館が主催する「色の博物誌・黄-地の力&空(くう)の力」(7月14日~9月8日、同美術館にて開催)に協賛します。

 「色の博物誌・黄-地の力&空の力」は、目黒区美術館が1992年以来、人と色の関わりを“色材”からとらえる「色の博物誌」シリーズとして企画、開催する企画展です。「青」(1992年)から始まったこの企画展が「赤」(1994年)、「白と黒」(1998年)、「緑」(2001年)と回を重ね、今企画展「黄」が基本色としてシリーズ最終回となるものです。

 同企画展は、「黄色の力」「黄色の意味と価値」「素材の文化史」の3部構成で、黄色の色材を大地から生まれた物質の“地の力”として、また天からの光の象徴である“空の力”として表現されるほか、絵具、染色など自然が産出し、人間が見つけた黄色を提示するなど、黄色と人の関係を問い、魅力的な黄色の世界をひも解いていくという内容です。また、企画展開催に伴い、スライドレクチャーほか、様々なワークショップも併設され、黄色の持つ魅力を余すことなく伝えます。

「色の博物誌・黄-地の力&空の光」開催概要
  ■ 開催時期 2004年7月17日(土)~9月8日(水) 
月曜休館 ただし7月19日(祝・月)開館、7月20日(火)休館
  ■ 開館時間 午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
  ■ 会  場 目黒区美術館
  〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36
  TEL:03-3714-1201   
  URL:http://www.mmat.jp
  ■ 主  催 目黒区美術館
  ■ 助  成 財団法人地域創造、芸術文化振興基金
  ■ 協  賛 コダック株式会社
  ■ 観 覧 料 一般:600円(500円)、大高生・65歳以上:400円(300円)、
中小生無料 *( )内は団体料金、身障者は半額


コメント

秋岡芳夫展、私も観たかった。知らなかったもので残念です。
かなり以前、(道具の仕立て)についての本を読みました。感銘を受けました。
巡回展を私もやってほしいです。
今年は色々とありがとうございました。勉強になりました。

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