日々徒然

創作家具 安藤和夫

漱石山房!その2!

前回から続く!
そして2011年、神奈川県立近代文学館から再びのご依頼で、新たに文箱二つの写し(レプリカ)を造りました。
①「古今楹聯彙刻」文箱
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私の制作した写し(レプリカ)

使用材は桂(かつら)。

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内部は無塗装。棚板で上下二段に仕切られています。

表の扉鏡板と裏板には良質な一枚板が使われています。
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篆刻部分には緑青を入れてあります。

W:約325 D:約170 H:約275


もう一つのご依頼が、

②「紫檀二段抽斗文箱」

これが私の制作した写しです。
IMG_0007_20111223215731.jpg
金具は純銀製で手銭吾郎氏に依頼しました。
キャストではなく削りだし、見事な再現です。

IMG_0006_20111223215708.jpg
外側は全て紫檀材です。

 夏目漱石は紫檀材が大好きだったそうで、身の回りには紫檀材の家具調度類が多いです。
 前回写しを作った「文机」も紫檀材でした。

 今回のご依頼品、十分に乾燥した紫檀でないと出来ない仕口(組み手の構造)ですので、手持ち材の中でも特に秘蔵していた古材から木取りました。

 寸法や板の厚さはもちろん、組み手の方法、蟻組みの角度、間隔など、全て忠実に再現しました。

 引き出し材は桐です。
 目の積んだ柾目板のため、手持ちの古い桐箪笥引きだし前板の表板(化粧材)を剥ぎ取り、積層にして使いました。

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手元に置きたくなるサイズの魅力的な文箱でした。

端正な指物の仕事ですね。

W:約150 D:約245 H:約155



 漱石遺愛のオリジナル品は日常的な手ずれなどで艶も上がり、又傷などもあり、組み手もかなり緩んでおりました。

 今回写しを造るにあたって“古び”をどこまで再現するか?大いに迷いましたが、夏目漱石さんが気にいって日々手許に置いて使っていた“旬”の時を再現すべく、古色をつけることは最低限にしました。

 漱石さんが亡くなった後も、ずっとご遺族がお使いになっていた時間(数十年?※)による痛みも加わっているとの推察で、若干時間を巻き戻しての再現でした。


夏目漱石(ウィキ)
1867年2月9日(慶応3年1月5日) - 1916年(大正5年)12月9日)

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