日々徒然

創作家具 安藤和夫

銀座・一穂堂サロン【松崎融・箱展】

久しぶりに作品を拝見し、その実直なお仕事、木の本質に向き合い、精魂こめたお仕事に深く感動いたしました。
matuzaki_0001.jpg
銀座「一穂堂サロン」にて~29日まで。
融(とおる)さんの仕事は、木の塊を彫りこんで器物を造る事。刳り物と呼びます。

大きな木塊を鑿と槌でひたすら彫る!

一鑿(ひとのみ)ごとに現れる木目を確認しながら、彫って彫って掘り進む。

長い時間を経て形が決まってくると、木にたっぷりと漆を沁み込ませる。

朱漆であったり黒漆であったり、又木地を活かす事もある。

「こんな仕事振りがあったのか!」
・・・独立間もなかった私は松崎さんに初めてお会いし、作品とそのお人柄に触れることで、自分が今までしてきた木工修行を振り返りました。

美学校彫刻工房4年の後に家具製造会社6年、木漆工芸家1年、計7年の修行後独立した私は、それなりに自信を持っておりました。
スタートはファインアートから入り、その後工芸に行き着きましたので、幅広く美術全体を見る目もあると自負していました。

しかし、企業の中でどんなに真面目に励んで技術を憶える事は出来ても、こころの鍛錬は出来ない事。
仕事はこころでするものだから、一番肝心な事が私は未熟な事を悟ったのでした。


木に向き合い、

耳を澄ませてその言葉を聴き、

目を凝らしてその本質を見抜き、

こころを無にして時を数える。


松崎さんから勝手に私が学んだ事です。
ご本人に言った事は無いのですが、松崎融さんは私のこころの師匠なのです。


融(とおる)さんとお名前で呼ばせていただきますが、それは弟さんに健さんがいらっしゃるから。

お二人のご出身は神奈川県。
人間国宝・島岡達三さんのお弟子さん。
現在は国画会の重鎮、有名な松崎兄弟なのです。

弟さんの陶芸家・松崎健さんが益子に移り、その後、お兄さんの木漆工芸家・松崎融さんが茂木に移ります。
年賦を見ると転居が1988年とありますからもう23年前ですか。

転居先の茂木にも早々にお邪魔した事があります。
行ってみてびっくり。
大きな長屋門のある大邸宅で、その門の中のお部屋に泊めていただいたのでした。

当時はまだ修行中の 原 清 君が手を血だらけにして頑張っていたころでした。
原君はその後独立し、師匠譲りの実直な仕事振りで多くのファンを獲得しています。


お二人との出会いは、神奈川県座間市郊外に遊林庵を結ぶ陶芸家・濱田哥雅子さん(魯山人の孫弟子にあたる方)の窯場でした。

私もお手伝いした登り窯での窯焚きや、そこでのパーティーでお会いしたのでした。
・・・濱田哥雅子さんの事もいずれ書きましょう、なにしろ濃いのです、この方も!

この横顔の方が松崎融さん 是非ご本人に出会ってください 素敵な方ですよ。
matuzaki3_0001.jpg

【松崎融・箱展】
matuzaki_0002.jpg


コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://andokobo.blog73.fc2.com/tb.php/1206-b1bdff36

 | 最新 | 








Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Monthly


Profile












FC2Ad