日々徒然

創作家具 安藤和夫

昔、特注で納品した子供用チェアーに再会。

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聞けば27年前だそうです。
その時の赤ちゃんが大人になり、結婚し、子供を生み、ここに座ったその子がすでにこの椅子を卒業したのだとか!
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この椅子、途中何軒かのご親戚の家に“仕事”に行っているのだそうです、座られるための出張ですね。
一仕事すると実家へ戻る!

代々何世代にも使われて幸せな椅子です。

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手ズレ、背中ズレ、お尻ズレで、色々なところが光っています。

座面もちゃんと鉋で彫り込んであるため、ご覧になった方は「座ってみたい!」と思われるようなのですが、ザンネン~!お尻が入りません、笑。
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私は家具を造るとき「型」を作ることがあるのですが、椅子の様に曲線の多いものは特に必要です。

この椅子の制作時ももちろん作ったはずですが、工房が数年前に火事にあった際、この「型」も半分くらいは焼けてしまったり放水にあって破壊されてしまいました。

その後倉庫の片隅に、ばらばらになった型の残欠を捨てられずに取って置いたところを調べたら、在りました~!

後ろと前の脚の型が残っていました!

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これがあるということは?・・・・・復刻できるという事!

久しぶりに造ってみるかな~・・・「子供椅子」

夢のある仕事、次世代への贈り物、良いですね~!

政治は乱れ、人心は不安でいっぱい、こんな疲弊した時代だからこそ、今こそ、造らねば!・・・思い始めています。

私の本分とするところ「私たちは次の世代に何を遺す事が出来るのだろうか?」・・・その事を改めて思っています。

以前から標榜しているこの言葉には次があります。

「もし数百年、数千年後に発掘が行なわれた時、昭和から平成の時代には【核のゴミしかなかったとしたら?】・・・嫌ですよね?」・・・・冗談半分で言っていたことが本当になってしまいました。

「もしその時に、心に叶う木製品が出土したら?」・・・未来の人は、我々の暮らしぶりを想像し、「お~、なかなか豊かな暮らしぶりだったのかも?」と思ってくれるかもしれない。
そんな寓話をよく話しておりました。

そんな、時代を超えたものを作り出せる人になりたいと思って仕事をしてきました。

ホントにいつも言っていたことが本当に起こってしまいました、それも最悪のシナリオで!

でも、負けるわけには行きません。

今に生きる職人としての誇りを掛けて「未来の子ども達にキチンと遺せる物」を造りたいと思っています。





コメント

「子供椅子」

「子供椅子」いいですね。父は、設計の仕事をしていたためか
家具にはこだわる人でした。私達も確かドイツ製?の子供椅子を
使っていましたが、当時ものすごくお気に入りでした。
良い家具って、子供でも覚えているんですね。
昔の想い出と共に、思い出しました。

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