日々徒然

創作家具 安藤和夫

「上沼緋佐子展」が始まります!

泥釉七宝(どろゆうしっぽう)の第一人者である上沼緋佐子さんの個展です。
kaminuma2011_0001.jpg
会場は日本橋高島屋6階美術画廊です。

追加情報:7月13日~19日まで、日本橋高島屋にてアンコール特集開催中。 泥釉七宝 上沼緋佐子特集・・・・アンコール開催!

個展開催のダイレクトメールの他にA4のリーフレットが届きました。
そこには今展の代表作である泥釉七宝の平面作品「曙光」の写真に添えられた作者・上沼緋佐子さんの“思い”が綴られておりました。今までに無かった濃い内容です。

きっと何かがあった(起った?)のでしょうね?・・・大きな変化か、気付きか、はたまた何かの前兆か?
珍しく饒舌に来し方行く末を語る作者にいったい何が起ったのか?
立ち止まることなく進化(深化)を続ける作家の旅の過程が垣間見えます。

これは現場に行くしかない!
自らの目で見て、心で向き合ってみるしかない!

このリーフレットをここに掲載することの許可を得ました。
是非お読みいただけたらと思います。

【もの作りが語るとき!】この稀有な瞬間に出逢う奇跡をあなたにもおすそ分けいたします。

―曙光―

ある日 一枚のポスターが送られて来ました。 
[並河靖之七宝記念館秋季展]。
明治の七宝師・並河靖之の波涛文香合の波が全面に溢れていました。
刹那に私は 伊勢二見の海鳴りを聴きました。  
故あって封印した波の音。 
膿んでしまう程に愛し、やがて出奔してしまった海。    
長い旅の始まりでした。
ネパール・ヒマラヤ・カンボジア・ナイル・チベット・サマルカンド・・・・。
何所迄逃げても、私は私の海を忘れる事は出来ませんでした。
平成21年初夏、縁あって比叡山延暦寺に転がり込むように宿りました。
延暦寺で過ごした短い日々は、私に多くの事を観念させると共に、
怒涛のように押し寄せる多くの事象は
いつしか、私の海を忘却させて行きました。
私が伊勢で制作した[経箱]を平成21年秋・延暦寺に奉納させて頂きました。
平成22年秋・延暦寺はありがたくも、国宝殿寺宝展に於いて
平安に制作された国宝経箱2点と平成に制作した私の経箱を
千年の時を超えて同時展示して下さいました。
青蓮院久邇宮朝彦親王は、嘉永5年比叡山延暦寺天台座主。
明治維新の後、安芸国広島へ謫居。
後に許され、明治8年伊勢神宮祭主・皇学館創立。
並河靖之は朝彦親王に随行奉仕しながら、七宝師でもあったと知りました。
激動の時代を心を通わせ生きた二人の男の生きざまと並河作品は
私を驚愕させ、[縁]の不思議さに呆然としながらも、
私は波の音を聴いていました。
それは、自らに課した海では無く、自らして溢れた海でした。
長い旅路の果てにたどり着いたのは、伊勢二見浦神前の海鳴りでした。
造り続ける旅は果てしなく、道程は遠い・・・。
それでも 小さな安らぎは、海のうねりの内に私を解き放ち、
迷いも、海に流れてしまいたかった日々も、優しく包み込む
曙光への誘いでした。
  上沼緋佐子

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以下ご参考まで!
上沼緋佐子さんと私のコラボ作品です。

2010年11月に横浜高島屋にて開催した「~祈りのかたち~安藤和夫 木工展」に出品した「神代楡厨子」です。
打掛金具のバックにみえる円形の赤と青の部分が上沼緋佐子さん作の「泥釉七宝」のプレートです。
sippouzusi_0001.jpg
このお厨子は現在「お仏壇のはせがわ銀座ショールーム6階ミュージアム」に展示されております。
係りの方にお申し出でいただければご案内してくださいます。

sippouzusi_0002.jpg
部分アップ。
ほぼ原寸大くらいでしょうか。
青も赤も単純な“色”ではなく、深く味わいのある色合いです。

打掛金具は明日香村にお住まいの金工作家・佐土令子さんのお造りになった銀製のものです。
蓮の蕾のところは鍍金を施してあります。

コメント

始まりました!

作家の上沼さん、被災した山形から万難を配して上京されました。
会場に居られます。

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