日々徒然

創作家具 安藤和夫

悲しい出来事!

娘のニキがアルバイトの面接を受け・・・落ちた!
hujisannyuukei_0001.jpg
写真は永塚田んぼから見た日没直前の富士山。(本文とは関係ありません)  不採用の理由は不明。

 家族で考えた不採用になる可能性は?・・・ニキは自分が“アスペルガー症候群であること”を伝えたこと。
 他に理由は考えにくい、先方の指定した全ての期日に対応可能なことも告げたのだから!・・・単に定員オーバーなのかもしれないが!

 例年、歳末になると若い人が募集される民営化した某所での仕分け作業がニキの応募したアルバイト。

 面接時、このアルバイトに応募した理由を問われ、ニキは「自分はアスペルガーゆえ、対人関係が上手ではないので接客業には向いていない、この仕事は昨年も経験済みで、これなら出来ると思い応募した。」と伝えたところ、面接担当者は「そういう症例は知っている」とおっしゃったようですが、それに対するコメントは無かったようです。

 ニキは今最悪の精神状態に沈み込んでいます。
 「もう、私は一生仕事に就けないのではないか!」とまで思い込んでいます。

 親としては「先方は一人の人間の全体を把握してあなたを不採用にしたわけではない、採用枠に対して、より多くの応募があった場合、チェックポイントを想定して足し算引き算をする時に“アスペルガー”というキーワードがマイナス一点であったのだろう、あなたにどんなに優れた資質があったとしても、先方が求める基準からしたら、よりリスクの少ない人を選ぶのもまた必然なのだから、全人格を否定されたように思うことは無いのだよ!」と伝えるしかありませんでした。

 頭では分かっている本人も「・・・・でも悲しい!」

 アスペルガーとニキとは不可分のものなのです。アスペルガーを否定されたらそれは自分を否定されたこととイコールなのです。

 「気にし過ぎだよ」と言う文言もまた、今の彼女のこころには突き刺さります。

 「次にどこかに応募する時は少し戦略を立てようよ、“アスペルガー”は内緒にした方が良いかも知れないね」などと、二重にニキを否定してしまうような浅はかな対案しか用意できない無能な父親が私なのでした。

 障害者手帳を交付されるほどではない“ボーダー”と言われる人が世の中にはたくさん居ます。
 本当に多くの人たちが息を潜めながら生きています。

 「もっと強くなければ生きてゆけないよ!」と言われるのは本人にとっては「死ね!」と言われるのと同義語の事もあるのです。

 俗に言う健常者と言われる人達でさえ、派遣切りとかで理不尽な扱いを受けているこの現代の日本では、ボーダーにまで届く細やかな気使いを期待しても虚しいのでしょうか。

 この小さな事件はニキ本人が「おとーさん、ブログに書いてもいいよ!」と話したので書きました。
 こう言えたニキに光を感じつつ、社会には言いたくても言えない彼ら彼女らがたくさん居ることを忘れないようにしたい。

コメント

ニキさんへ

ニキさん、あなただけじゃありません。

私はいわゆる「就活」に苦しむ学生を近くで見てきました。彼らは名の知れた大学の学生ではあるけれども、就職活動の前では挑んでも挑んでも落ちてしまうのです。アンテナをピンと張って、説明会には必ず参加して、絶えずメールとスケジュールをチェックして、企業から宿題として出されるレポートを翌日までに提出して、そうして何社も受けても受からないのです。学業そっちのけで飛び回っても、です。

彼らは一社落ちるたび、落ちこみます。でも気力を持ち直して次に備えるしかないのです。それを繰り返すうちにだんだん元気がなくなっていきます。就職試験に落ちるということは、自分を否定されることだと思ってしまうのだと思います。そうして学校に来れなくなってしまう学生もいます。そんな様子を見る都度、「こんな状況は絶対おかしい」と、とても腹が立ちます。

一方、完全失業率がまた上がったとのニュースも流れます。アルバイトに応募する人も増え、倍率も高くなっているはずです。これに生活をかけている人もいたかもしれません。今はこんな世の中です。

今の私はひょんなことで期限つきの忙しい仕事についています。とても大変です。でも、神様が「あなたは今は働きなさい」と言っているのだと思って頑張ることにしています。みんないろんな時期があるのだと思います。思い通りにならないこともあるかもしれませんが、失望するより希望を持ちましょう。夢だって、願い続ければいつかはかないます。元気を出して下さいね。

ニキちゃんへ

そうそう。nyoroさんがとても上手く励ましの言葉が書いてあるので、
なんだか安心ですが、ひとこと。

私は、神様が「今は外で働く事はやめなさい」って言ってると思って、
というか、出来ないかもね。
今は自営業だけでなんとか出来ないかと準備して・・
なぜか、焦らない・・
逞しくなりすぎたかもね・・~www

きっと若いがゆえに焦る気持ちもあることでしょう。
ニキちゃんのアスペルガーという個性を大切にすることが一番で、
就職にこだわわることはないと思うのは、私の考えですが・・
だいじょうぶ。・・生きてるだけで丸儲け!・・・
オトーさん!ニキちゃん、元気出してくださいね

それでも、元気出そうも無い時は・・・
そうねえ、富士山とか海・・見たいなあ。

ニキさんへ

2ヶ月前、某美術館で公募展のお手伝いをしておりましたが、そこでは現役女子大生のアルバイトさんもたくさんいて(しかも皆エリート!)4年生がほとんどでしたが話をしていると、やはり面接に40回以上行き、未だに内定さえもらえないと言っていました。
そしてその分アルバイトの競争率も高くなっているのでは?

私は普段、障がい者の作業所で非常勤をしていますが、アスペルガーの人もいます。優しくて楽しい人です^^
確かに難しい面もありますが、短所も長所もある。みんな同じじゃないのかなあ。と思います。
私は「障がい」って何だろう?と疑問でさえあります。

今はどんな人も仕事を得るのが大変な時代なのですよね。

ニキさんもきっとチャンスはまた来ますよ!

うちの娘はよくバイトの面接を受けにいき、落ちます!え~?うちの娘のほうが絶対によいよ!と思っても、それは世間的には親のひいき目。要は、そこで選ぶ人の好みではなかったのです。ただそれだけ。選ぶ人の好みでないと、無理やり入っても後が大変です。間違って入らなくてよかったです。今は、そこには縁がないのです。1つの席に10人が来たら、9人は座れないですものね。

みなさん、ありがとう!

こちらの記事に書いてある本人、ニキです。

まず、みなさんにお礼!温かいコメントをありがとうございます。

今では立ち直ってますよ。
「同じ思いをしている人がきっといるんだろうと思ったけど、やっぱりそうだったな」
「障がいのあるなしにかかわらず、今は誰でも生きにくいんだな」
「アスペルガーは私の大事な個性のひとつだけど、あの場所では必要ではなかったんだな」
とか、いろいろ考えられるようになりました。
最初のうちは、「いくら個性だといっても、やっぱり隠しておかなければならないのか・・・」と思ったりもしました。
(一つのことで頭が占領されてしまって、
なかなか気持ちが切り替えられないのもアスペルガーのつらいところです。)
でも普通に考えて、面接で落ちることは当たり前にあるし、その場で必要とされる能力ではなかったというだけでした。

今回のことに関しては、「これも天の思し召し」のように思っております。

そして改めて、面接で落ちても自分が生きていかれる状況にあることに感謝しています。

それと、「絵」という形で、自分の思いを表現するすべがあることも。

そういう感謝の気持ちを忘れないで生きていきたい。

自分の作品世界をいろいろな人に見てもらいたいという思いは強くありますが、
特に私と同じ障がいを持つ方々への思いがあります。
それで、「こういう世界、わかるな」とか「この作品が好き」とか言ってもらえたらすごくうれしい。
そう言ってもらえるのは、どんな人からでも嬉しいですけどね。
そんな思いを抱きながら、これからも描き続けると思います。

私のホームページアドレスはこちら。↓
www.ando-kobo.jp/niki/

作品の写真が数点、見られるようになっております。

本当にみなさん、ありがとう。

多謝!

 娘のニキに起った事件に対して、多くの方からあたたかい励ましのお言葉をいただきましたこと、本当にありがとうございます。

 この事件、一個人に起った些細な事だと捉えることも出来ますが、「そっと胸に仕舞って無かったことにする」ことを止めてみるきっかけに出来たらと思い、あえて、書きました。

 ニキは絵描きとして生きることを宣言し、今年初めての個展開催を実現しました。

 その際、タウンニュースの岸田記者の卓越したインタビューに引き出され、ニキの創作活動の根源に「アスペルガー」という側面が色濃く在ることが周知されました。

 今まで、我が家の中では、ニキの持つ様々な個性の一つとして「アスペルガー」もあるというスタンスであったことが、この時から「アスペルガーのニキ」という人格が誕生したのかもしれません。

 このことの是非については、後々明らかになってゆくとは思いますが、「アスペルガーである!」という、大変センシティブな問題を自らカムアウトしようと欲したニキの勇気に、親として沿うて行くことを決心しました。

 その伏線もあり、今回の事も、半分パブリックな場でもあるブログに書いた次第です。

 いつの日にか、そういう“但し書き”が無くても良い世界になったら良いとは思いつつ、いつの世も、人はそうやって自分を規定しモチベーションを上げてゆくのかもしれないとも思うのです。

 今のニキには大きなエネルギーを感じます。
 自らの身の上に起ったことが全てであった過去(これもアスペルガーゆえ)を超えて、他者へのまなざしを獲得しています。
 曰く「アスペルガーの星になる!」・・・・笑!
 沈黙するしかない多くの同胞のためにも、表現者として生きる意志を固めています。

 ニキは大丈夫です。

 負のエネルギーを昇華する場として絵を描くことができるのですから。

 多くの皆様からのお力をいただきましたこと、感謝申し上げます。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://andokobo.blog73.fc2.com/tb.php/1098-4301cc4d

 | 最新 | 








Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Monthly


Profile












FC2Ad